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東日本大震災人道支援 サンシャインアートプロジェクト 子供たちの命を紡ぐ

Museum at Tamada Projectsでは、法人・個人コレクションのご協力により東日本大震災人道支援を行っています。 「サンシャインアートプロジェクト」では被災された方々、また、大震災で傷んでしまった子供たちと、その子供の心のケアをボランティアでされているセラピスト、アーティストの方々のサポートを行います。 本プロジェクトは、法人・個人の所有する作品をご提供戴き、販売売上げの一部を義援金として購入者の個人名義で、次の3団体: 日本赤十字社日本財団SAVE IWATE、に対し、適宜に寄付を致します。同時に、Museum at Tamad Projectsでは、Art&Public設立委員会(NPOアートシンクタンク)による「子供アート基金」の創設サポートに着手致します。(Art&Public人道支援委員会 :現在ホームページ準備中)

今後の方向性としたしまして、私たちは日本の新たな復興に対し、今後共、アートで継続的に支援出来るサスティナブルなシステムを構築してまいります。 詳細は、弊社のウェブサイトでご観覧いただけます。また、今後のプロジェクトの進展もウェブサイト上で更新していく予定です。

また、Museum at Tamada Projectsでは、本プロジェクトにご参賀いただける個人・法人、作家の方々を募集しております。国内外の19・20世紀モダンマスターやコンテンポラリーアート作品、ワールドワイドに活動されている若手作家の方々など、ご興味をお持ちいただける方は弊社までご連絡下さい。 尚、上記に記載いたしましたArt&Public人道復興支援委員会のホームページは現在準備中ですが、出来上がり次第、弊社のウェブサイトを通じてアクセスが出来るようにしてまいります。

最後に、サンシャインアートプロジェクトに関しまして、より多くの方々にご興味とご協力をいただけますよう、お知り合いやご友人などより多くの方々に本プロジェクトをご紹介いただければ幸いです。皆様のご参加・ご支援をお願い申し上げます。

Museum at Tamada Projects

Sunshine Art Charity Exhibition
2011. 7. 14 – 9. 16
Open:
Monday - Friday
12:00 - 19:00
(closed on weekends & holidays)

作品販売ページへ

2011. 7. 14 – 8.5
中川直人

3.11 大震災支援プロジェクト
「希望、1,000人のポートレート」

 2011年3月11日、地震、津波、そして原発事故が日本をおそい、死者15000人、不明者8200人の深刻な被害を出しました。そのとき、私は祖国のために何かをしたいと思ったものの、無力でもありました。唯一考えついたことは、ニューヨークのジャパン・ソサエティーが設立した救援募金の窓口を通じて寄付をすることでした。

 ところで、今春、亡父の7回忌のために日本を訪れることは以前から決まっていました。そこで、今年14歳になる息子の太郎を連れて、日本滞在の数日間を使って被災地を訪ね、自分たちの目で状況を見たいと考えました。現地に行くと、太郎は、想像していたよりもはるかにひどい、と言っていました。私は、遠いアメリカの地で被災者の方々のご苦労を思う人たちがいる、ということの証しとして、避難所に居住する被災者の方たちのためにポートレートを描いてさしあげることに決めました。

 2001年に9/11の同時多発テロがアメリカで起こったとき、日本の学童たちが千羽鶴を折って、癒しと幸福のしるしとして太郎の学校に贈ってくれました。それにならって、私は東北の人たちのために1000枚のポートレートを描いてはどうか、と思い立ちました。被災者の方々のことを心配している人間が何人もいること、そして危機に際して私たちはお互いに助け合わなくてはならないことをならないことを知ってもらうためのシンボルになると考えました。

 そういうわけで、救援活動をするNPOの支援を得て、私は太郎と二人で岩手県に行き、学校や避難所を訪れましました。さっそくポートレート描きをはじめたのですが、地元の人々の反応には圧倒されました。私が一生懸命描いていると、モデルに座っている方たちは体験談を語りだし、中には泣き出される方もおられました。ある女性は津波で家族の写真を全部失ってしまったので、このポートレートを一家で持てることはありがたい、とおっしゃってくださいました。

 思いがけないことでしたが、私のプロジェクトに日本の報道メディアも興味を持ってくれて、朝日新聞、読売新聞、NHKが報道してくれました。

 岩手での滞在も終わりになるころ、被災者の人たちが本当に必要にしているのは、家や事業、また人生そのものを再建するために必要なお金ではないかと思い至りました。義援金を集めるために、1000人ポートレートのプロジェクトにくわえて、オバマ大統領、ブルームバーグNY市長、菅直人首相など有名人のポートレートを描くことを考えました。今回のポートレート制作にかかる時間は一人につき5分ですが、肖像としてモデルをうまくとらえたものになっています。ご本人と私がそれぞれサインをして、美術館など公共の場で展示し、オークションなどにかけて義援金を集め、救援機関に募金したいと考えています。

2011年6月
中川直人
artist web-site:
http://www.naotonakagawa.com/

3.11 大震災支援プロジェクト
「希望、1,000人のポートレート」
会期:2011. 7. 14 – 8.5
Open: 12:00 – 19:00 / Monday – Friday
(土日、休日休館)